骨盤内の下肢静脈瘤、骨盤内うっ血症候群
静脈がうっ血してしまうことによって静脈瘤が出来るのは、下肢静脈瘤ばかりではありません。
下肢静脈瘤同様に 長時間立ちっぱなしや座りっぱなしのままでいると、骨盤内の血流がうっ滞して下腹部の痛みが起こることがあります。
これは、骨盤内の卵巣静脈が拡張して蛇行し、その部分に血流がうっ滞して静脈瘤が生じた状態です。
このような状態は、骨盤内うっ血症候群と言われています。
女性は骨盤内に卵巣や子宮といった臓器を持ち、そのために血管が多く存在しています。
女性ホルモンのエストロゲンは、卵巣や子宮の静脈を広げる働きを持っている上に、長時間じっとしていたりして、骨盤内の静脈がうっ血してしまうことにより静脈瘤が出来るのです。
骨盤内うっ血症候群の症状は下肢静脈瘤とは違っていて、生理痛に似た下腹部痛です。
しかし生理痛とは違って、生理が始まる1週間位前から起こることがよくあります。
骨盤内うっ血症候群では、下腹部に生理痛のような痛みがありますが、その原因となるような疾患や炎症などが認められないのです。
下腹部が重りをつけたように重苦しく痛みますが、胃や腸、子宮や卵巣などを調べても異常がみられないので、単なる不定愁訴として片付けられてしまう事が多いようです。
そしてなんと下腹部痛を訴える女性の半数はこの骨盤うっ血症候群に当てはまるのだそうです。
骨盤内うっ血症候群では、下腹部に起こる鈍い痛みばかりでなく、性交中や性交後にも下腹部痛や腰痛が起きたりすることがあります。
また脚が痛む、月経の異常、おりものの異常、頭痛、お腹が張るといった症状が出ることもあるようです。
精神的な面では、疲労感や気分のむら・うつ感などがあらわれて来るようです。
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