先天性の下肢静脈瘤

一般的に下肢静脈瘤は子供には出来ません。

下肢静脈瘤は基本的に大人になってから出来るものです。

しかし稀に脚の表面にあるたくさんの静脈(表在静脈)が子供の頃から目立つという症状の病気があります。

この病気は、クリッペル・ウェーバー病と呼ばれ、先天性の下肢静脈瘤が現れることがあるのです。

クリッペル・ウェーバー病の特徴としては、下肢静脈瘤の症状の他に 生まれついての赤い大きなあざ(血管腫)がみられます。

赤い大きなあざがあるほうの手足には、多指(または趾)、合指(または趾)などの先天異常がみられることもあります。

また、赤い大きなあざのあるほうの手脚は、静脈や骨まで太くなるために、成長とともに左右の手脚の長さがだんだん違ってきて、歩行障害などが起きる場合があります。

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特に、成長期に脚の長さがかなり違ってくることが多く、そのまま放置していると背骨が曲がるなどの2次的な障害が出て来ることもあります。

その場合には、脚を短くしたり長くしたりの手術が行われます。

ただし、脚の長さが違っているという事を本人を含めて家族も気付かないでいることが多く、
脚の長さに実際に差があっても、日常生活に支障が出るということはあまり無いようです。

クリッペル・ウェーバー病は、先天性の下肢静脈瘤も含む静脈の形成異常なので、深部静脈が全く形成されていないこともあるため、深部静脈の状態をよく調べてもらう必要があります。

中には、動脈と静脈が比較的太い枝でつながっている場合があります。

そのために動静脈瘻(動脈と静脈が直接つながり、血管が拡張して動脈血が静脈に流れ込みます)を形成していて、安易な気持ちで下肢静脈瘤の手術をすると、出血がコントロール出来なくなることもあるようです。

生まれつきや、小学生くらいの子供に下肢静脈瘤がある場合は、必ず血管外科で診察してもらいましょう。

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