エコノミークラス症候群は、下肢静脈瘤だと起きやすいようです
エコノミークラス症候群という名称は、サッカー選手の高原直泰さんが、発症してから有名になりました。
高原選手の場合はビジネスクラスを利用していましたが、やはりエコノミークラス症候群でした。
このエコノミークラス症候群は、下肢静脈瘤の症状を持っている人に起こりやすいという事をご存じですか?
エコノミークラス症候群を起こしてしまう原因のひとつに、血液の粘度が上昇してしまうことがあります。
航空機内などは乾燥していますし、その上気圧が低いために体の水分が体の表面から水蒸気として排出されやすくなり、血液の粘度が上昇してしまうのです。
また、トイレに行かなくて済むようにと水分を摂らないことによる水分摂取の不足や、アルコールやコーヒー、お茶などの摂取による脱水傾向も血液の粘度を上昇させます。
ふたつめの原因には、狭い座席に座っているために、足を動かすこともなかなか出来ませんので、長時間の座ったままの姿勢により下肢が圧迫され続けると、うっ血が起きて血栓ができてしまいます。
これを深部静脈血栓症と言い、飛行機などで気圧が低いとますますうっ血しやすくなります。
その血栓が肺の細い血管に詰まって、呼吸困難や動悸を引き起こしてしまうことを肺塞栓症と言います。
飛行機が着陸して座席から立ち上がった時に、このように血栓が肺に移動して肺梗塞を起こすことが、このエコノミークラス症候群の名前の由来です。
エコノミークラス症候群を防止するためには、出来る限り席を立って歩いておく、座っている間にも足を動かす、マッサージする、利尿作用のある飲み物は控えめにして 水分をたくさん採るようにします。
また、下肢静脈瘤での保存療法に使われる弾性ストッキングを着用して飛行機に乗ることも効果的です。
エコノミークラス症候群の症状は、機内、空港、そして旅行後1週間以内に起きます。
胸痛や呼吸困難が現れる前1週間に、椅子などに座って長時間じっとしていたなどの心当たりがあれば、念のために病院へ行って検査を受ける方が良いでしょう。
まず、病院へ行くことです。数日を経過してから発症することもありますので、注意しておいて下さい。
そして胸痛や呼吸困難が現れるまでの1週間くらいの間に、長時間飛行機などに乗ったということを必ず医師に伝えてください。
エコノミークラス症候群では、片足の膝の裏あたりが腫れて痛いというのが特徴になります。
エコノミークラス症候群を起こし、足の腫れや痛みがでると、たいていの方は整形外科にかかりますが、長時間 飛行機などに乗った後に症状が現れた場合、整形外科ではなく、すぐに血管外科や循環器科を受診して下さい。
エコノミークラス症候群は、たいへん怖い病気ですが、早期に発見できれば、ちゃんと治る病気です。
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