動脈瘤と静脈瘤
血管には動脈と静脈があると言うことは、皆さんもよくご存知の通りですが、それでは動脈瘤と静脈瘤との違いは何でしょうか?
同じ血管の瘤でも、動脈と静脈では事情が非常に違ってきます。
動脈にコブが出来る病気は、動脈瘤といいます。
この動脈瘤とは、動脈の壁が薄くなって大きく膨らんでくる(真性瘤)病気です。
動脈の壁が縦に裂けてできた空間がふくれてコブになった(解離性瘤)ものや、穴が開いたところへ出来るコブ(仮性瘤)などもあります。
動脈にコブが出来ても、動脈の働きが低下するという事はないようです。
そのため、解離性瘤以外の動脈瘤はほとんど無症状なのですが、怖いのは 突然コブが破れることによって、命を失う危険性があるということです。
動脈瘤が大きくなって動脈が破裂してしまうと、血液が体の中に漏れ出してしまい、痛みや出血による貧血、ショックや血圧低下などによって命の危険を招くのです。
さらには、動脈瘤の中に出来た血栓が流れ出て細い末梢血管に詰まってしまうと、その先の組織に酸素が行き渡らなくなり 壊死してしまいます。
では静脈瘤はどうなのでしょうか?
静脈のコブでよく見られるものは、下肢の表面の静脈の弁が壊れて出来た下肢静脈瘤です。
静脈の壁は柔らかい薄い皮でできており、脚の静脈には逆流防止弁がところどころにあります。
脚の表面にある静脈の逆流防止弁が壊れ、血の流れが悪くなり滞って静脈がコブのようになることを下肢静脈瘤といいます。
下肢静脈瘤の症状には 下肢静脈瘤のある場所に鈍痛が起きたり、うっ滞性皮膚炎が起き皮膚が黒くなる、むくむ、足がつることなどです。
なかでも一番気になるのは、醜く浮き上がって見える血管でしょう。
見た目が悪く、スカートや水着を着る事がためらわれ、特に女性には悩みの多い病気です。
しかし、美容上の悩みは大きくても、静脈瘤はたとえ破裂しても動脈瘤の破裂のように命に関わることはありません。
内出血しても、数分の間 押さえておけば出血が止まるので大丈夫です。
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