不整脈の原因のひとつ、WPW症候群
WPW症候群は、ウルフ-パーキンソン-ホワイト症候群の略です。
WPW症候群というのは決して珍しい病気ではなく、1000人のうち1~2名もの患者さんがみつかります。
WPW症候群は先天性の病気ですが、一定の年齢にならないと頻脈発作は起こらないことが多く、
3~4割の人は一生ずっと異常に気付くことなく 発作が起こらないままで過ごすといわれています。
私たちの心房と心室の間には房室結節と言われる心筋があり、電気的興奮はこの房室結節という伝導路を通って伝わります。
しかしWPW症候群の人の心房と心室の間には、先天的に房室結節の他にケント束という副伝導路があります。
そのために、正常の伝導路と副伝導路の間で電気の旋回が起こって不整脈の頻脈が発生する病気です。
心電図でWPW症候群が見つかっても、WPW症候群そのものは伝導路が2つあるということだけなので、特に治療は必要ありません。
しかし、期外収縮をきっかけにして上室性頻拍の発作を起こすことがあります。
上室性頻拍は、突然脈拍が速くなりその状態がしばらく続いたあと、突然止まるという頻拍です。
この上室性頻拍が起こると急に脈が早くなり、血圧が下がって胸が苦しくなったり目の前が暗くなる、ときには意識を失ってしまうことさえあります。
このような症状が頻繁に見られたり長く続いたりして、日常生活に支障が出るようになれば治療をすることにになります。
上室性頻拍の症状が強くて、日常生活に支障が出るようになれば治療が必要です。
上室性頻拍の症状が長期間続くと、心室細動という不整脈が誘発されて心不全を引き起こし、急死する例も少なくありません。
WPW症候群の治療には、薬の治療の他に、カテーテルアブレーションという治療方法があります。
カテーテルアブレーションで上室性頻拍が起きる原因になっている副伝導路のケント束を高周波で壊死させます。
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