カテーテルアブレーションでの不整脈治療
カテーテルアブレーションとは、太ももの付け根や鎖骨の下の太い血管からカテーテルと呼ばれる細い管を心臓まで送り込んで、不整脈の原因になっている部分を探し出し、カテーテルの先から高周波電流を流してその組織を小さく焼き切る治療法です。
カテーテルの先端と背中に貼った対電板との間には高周波が流されて、カテーテルの先端が接している心筋組織の温度を60度以上の熱で壊死させ、不整脈の回路を遮断、切断するものです。
不整脈には、脈が遅くなる徐脈のものと、脈が速くなる頻脈のものとがありますが、カテーテルアブレーションの適応となるのは頻脈の不整脈です。
頻脈の不整脈には、発作性上室頻拍や心房細動、心室頻拍などがあります。
頻脈の不整脈すべてにカテーテルアブレーションによる治療が100%あるとは言えません。
しかし、成功率が低いタイプの不整脈でも、カテーテルアブレーション治療を行うことで病状が軽くなる可能性があります。
不整脈の治療は主に薬での治療ですが、薬で不整脈を押さえるには、ずっと服用し続けなければなりません。
かといって、外科的手術を受ければ大手術になるために患者が受ける負担はたいへん大きくなります。
カテーテルアブレーションでの治療は、大手術を受けなくても不整脈の根治が期待できるのです。
カテーテルアブレーションでしっかり治療ができれば、不整脈の種類によっては突然死を予防することさえ出来るのです。
一方で、カテーテルアブレーションのデメリットは不整脈のタイプによって成功率が異なることです。
また、入院が必要であるということ、頻度は低いものの心臓の中に何本もの管を入れるため、それに伴い合併症が起こることがあるということです。
カテーテルアブレーションという治療法は、もちろんこういったデメリットはありますが、体への負担が少ない治療法でありながら不整脈の完治が期待できる素晴らしい治療法だと思います。
