多尿と頻尿とは違うものです
排尿量が多い場合を多尿と言います。
1日の正常な排尿量は、1~2Lですが、水分摂取量の違いによって正常の人でも1L以下であったり、2L以上の排尿量だったりします。
多尿かどうかは1日の尿をすべて貯める「1日蓄尿」によって判断できます。
この1日蓄尿の結果が4L以上であった場合は、多尿であると言えるでしょう。
多尿で尿量が多いとその分トイレの回数が増えますが、1日の尿量は正常で排尿回数だけが多い頻尿とは違うものです。
多尿になる原因は、2つ考えられます。
まず、腎臓は正常で飲水量だけが多い場合です。
健康な人でも水分をたくさん摂取すると多尿になりますが、尿量は摂取量に匹敵する量であり、一過性のものです。
飲水量が多い状態が一定期間続く場合を病的なものと考えます。
飲水量が多いために多尿になっても、腎臓から尿が出すぎれば体の水分量が減り、このことが刺激になって脱水を補正しようとしてまた水を飲みます。
高齢者では尿を濃縮する力が低下してきて、尿量が若い人よりも多くなります。
そのため飲水量も若干多くなりますが、この程度の変化は正常範囲であると思われます。
飲水過多はまた、精神的な障害でも起こります。
飲水過多の原因になる精神的な障害は、「心因性多飲症」と脳腫瘍などで起こる「症候性多飲症」とに分けられます。
「心因性多飲症」は更年期障害の症状の1つです。
一方の「症候性多飲症」は、脳の飲水中枢障害によるものです。
もう一つは腎臓に障害があって多尿になる場合です。
考えられる病気としては、糖尿病・バセドウ病・尿崩症・原発性アルドステロン症などです。
また胸水、腹水、腫瘍などが治療により急激に減退する場合にも起こります。
夜間に限って多尿がになる場合は、心疾患も考えられます。
高血圧の治療などでの利尿剤使用による多尿も考えられます。
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